妹尾の平屋の敷地に地縄を張りました。
住宅の設計をする際に敷地配置図という図面を描きます。
土地や住宅の大きさにもよりますが
実際の寸法を100分の1、もしくは200分の1に縮小し
A3の図面に落とし込みます。
図面上で想定していたサイズ感を
1分の1の実寸に戻し、敷地に縄を張ることで
隣の家や、道路との距離感や駐車スペースを確認します。
敷地に描いた線の上に想像上の壁を立ち上げ
イメージの中に飛び込みます。
玄関から入り、靴をぬぎ
キッチンに立つ奥さんに「ただいま」と声をかけ、手を洗う。
食卓では娘たちがお絵描きをし
今日も賑やかだな、と思いながらソファに腰をかける。
図面上で想像していた生活をもう一度
そこから見える景色、導線に間違いがないことを確認し
相違があれば少しずつ修正します。
丁寧に、慎重に。
お散歩をされていたご近所のおじいちゃんは30年その土地に住み
とても親切に地域のことを話してくれました。
新しくこの土地に移られる住まい手が
この土地で生活を築いていく姿を想像しながら
地域に馴染む、住宅をつくりたいと思います。